猫の尿管結石
猫の尿管結石とは?
猫の尿管結石は、腎臓と膀胱をつなぐ直径1mm以下の尿管に結石などが詰まる病気です。初期の症状は食欲不振・嘔吐・下痢など非特異的で、片側閉塞の場合、症状が出ない場合もあります。しかし、尿管が完全に塞がると、数日で急性腎不全に陥る非常に危険な病気です。治療介入が遅れると、手術後も腎機能が完全に回復しない可能性もあるため、早期発見・早期治療が重要です。
下記に当てはまる場合は要注意!
- 食欲不振や元気がない(おしっこの異常は出ないことも多い!)
- 吐いている
- たまに血尿が出る
- エコーやレントゲン検査で結石があるといわれた(または、その予防や治療を続けている)
- 腎数値が高いと言われた
- 腎数値が高いから点滴してるけど数値が下がらない
CT検査だからわかること
尿管結石の初期検査では、レントゲン検査やエコー検査で結石の有無や腎盂の拡張を確認します。これらは健康診断や経過観察には十分ですが、尿管が閉塞して症状がある場合や外科的治療が必要な場合は、より詳細な情報が必要です。
CT検査は、レントゲン・エコー検査では見逃しやすい小さな結石
(1mm前後)の診断に有効です。結石の正確な位置・数、尿の流れを3次元的に把握することで、適応となる治療法(内科/外科)を判断していきます。中には明らかな結石のない尿管閉塞も存在するため、その場合は造影検査なども併用することでより診断の精度を高めます。
当院での治療法
内科的治療
内科治療は、結石による炎症・疼痛の緩和や脱水補正のための輸液が中心です。
しかし、上記の治療のみでは結石の溶解や尿管閉塞の改善効果を得ることは難しく、完全閉塞例では浮腫や高カリウム血症などで状態悪化を招く可能性があります。
外科的治療
尿管が完全閉塞している場合、物理的な閉塞を解除するためには手術が第一選択となります。また、状態が悪く電解質バランスの乱れ(重度高カリウム血症など)がある状態では、応急処置と安定化を行ってから手術に移行します。
術式について
- 尿管切開術:尿管を切開して結石を摘出するシンプルな術式です。
- 尿管膀胱新吻合術:尿管は腎臓から膀胱に近づくにつれて細くなり詰まりやすい性質があるため、細い尿管を切除して、腎臓に近い太めの尿管を直接膀胱に縫い付ける手術です。
- SUBシステム:特殊なインプラントを設置することにより、腎臓と膀胱をバイパスする手術です。
上記術式にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、患者の病態や飼い主様の希望などを合わせて最適な術式を選択します。
- 費用:手術、入院費など合わせて片側で40〜50万円、両側の手術を行うと60〜80万円程度。
- 入院期間:患者の病態の重症度や術後の経過で変わりますが、平均して4〜8日程度の入院期間となることが多いです。
レントゲン検査は、椎間板ヘルニア自体を診断することはできませんが、脊椎の骨折や腫瘍など、似たような症状を呈する他の疾患を除外するために必要な検査です。
CT検査は、脊髄神経を圧迫している椎間板物質の正確な位置や脊髄圧迫の程度を把握できます。
当院の強みは、このCT検査を活用したがんの診断だけではなく、治療まで一貫したトータルサポート体制です。
無麻酔撮影も可能です!
15kg以下であればおおむね対応可能です。
※画質は麻酔下に比べやや劣ります。詳細はご相談ください。